いのいち勉強日記

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【コラム】なぜ人工知能時代にベーシックインカムなのか。

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なぜベーシックインカムと人工知能って一緒に語られるのか。
その必然性はどこにあるのかがずっと疑問だったんですが、
自分なりの答えが出てきたのでコラムにします。
 
結論としては「経済格差」の観点から見るのが重要かなと。
これにより「なぜ」に少し答えられたのではないかと思います!
 

 

人工知能が仕事を奪う?

 
『人工知能とベーシックインカム』
 
最近この2つ、一緒に語られることがすごく増えました。
特に人工知能サイドから聞くことの方が多いかもしれません。
人工知能の本を読んでたら、いきなりピヨっと「ベーシックインカム」が出てきたりします。
 
私も「ベーシックインカム」を初めて知ったのは
井上先生の「人工知能と経済の未来」を読んだ時です。
www.inoichan.com
 
まずは人工知能について説明します。
 
「Googleがネコをみつけた」というあたりから
ものすごいスピード、様々なジャンルで世間を賑わしている人工知能。
 
ここ最近の人工知能の進歩の多くは「ディープラーニング」という技術によるものです。
これによって特に画像認識の場面ではものすごく研究が進んでいますね。
「人工知能は目を獲得した」と言われるくらいです。
 
生物が「目」を獲得したからカンブリア爆発が起きたとかなんとか言われますが、
人工知能が「目」を獲得したというのはかなりのブレークスルーを予期させます。
 
さらに「ディープラーニング」はデータが揃っていれば
画像認識以外でも素晴らしい結果を出してきていますからね。
 
ハード面やコスト面など様々な要因はありますが、
とにかく人工知能にできることが爆発的に増えたのは間違いありません。
 
そして、
この人工知能のめまぐるしい進歩とともに多くの人が抱くようになった不安があります。
 
人工知能が人々の仕事を奪うのではないかということ。
 
マイケル・A・オズボーン先生が出した論文「雇用の未来」による影響がかなり大きいですね。
 
原著はこちらから見れます。
https://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf
(日本語の解説サイトもたくさんあるので、ぜひ探して読んでみてください。)
 
これにより人工知能がこれから発展していくと
少なくとも今ある雇用の形態は変わるだろうと認識する人が増えたはずです。

 
おそらくいきなり「何千人解雇!」とかはなくても、
「去年まであった仕事の募集が急になくなってる」とかはすでにありますから。
 
単純に人を雇うよりも機械の方が安ければそっちになっていくんですね。
 
そのような流れが今後ますます加速していくと思います。
 

 

ベーシックインカムの性質

 
ベーシックインカムというのはそもそもなにか。
 
簡単にいうと国民全員に最低限の生活ができるお金を配ることです。
 
「今ある生活保護と何が違うのか?」や
「お金を配ったら誰も働かなくなるのでは?」などなど
さまざまな議論がありますが、ここでは割愛。
 
人工知能との文脈で語られるベーシックインカムに着目します。
 
人工知能との話で特に重要だと思う性質が、
ベーシックインカムの再分配性です。
 
その名の通りお金を一旦集めて均等に分配する性質のことです。
これにより、経済格差の問題にアプローチできると期待されています。
 
まずもって日本は経済格差が非常に大きい国なんです。
しかも、その経済格差は広がる一方。
 
だから、ベーシックインカムを導入しようというのが、
そもそも論としてあったわけなんです。

 
ではなぜ人工知能と一緒に語られるのか。
 
 

人工知能社会とベーシックインカム

 
では人工知能とベーシックインカムはどう繋がるのか。
 
「人工知能が仕事を奪うからベーシックインカムが必要なんだ!」
パッと考えつくアイディアはこれではないでしょうか。
 
まあ間違ってはいないですね。
 
ですが、せっかくなのでもう一歩理解を深めましょう!
 
そのためには、
「人工知能がもたらしうる未来」
これについてもう少し考察しないといけません。
 
人工知能がもたらす未来といっても
ターミネーターのようなすごい「知能」が生まれて人間を征服する!
といったSFのような話ではありません。
 
ではどういうことか。
 
人工知能が発達すると、
仕事において多くが機械だけで完結できるようになります。
つまり、人間による「労働」の入る余地がなくなります。
人が働かなくてもモノができるようになっていくんです。
 
そして、これは「労働者」からの視点です。
 
世の中にはもう1つ「資本家」と言うものが存在します。
 
資本家とは、

資本金を出してその利潤を得る人。
また、企業を経営して労働者を使う人。

(Wikipediaより引用)

 
つまり、仕事に機械をバシバシ突っ込んでいく側です。
 
人はどこからお金を得ているのかを考えて見ましょう。
 
まず、会社などはモノを作りそれを売ってお金を得ます。
その中から、そのモノを作っている「労働者」にお給料としてお金が入ります。
さらに、そのモノを売る会社の株などを持つ「資本家」にもお金が入ります。

 
このように2種類の方法で人はお金を得ています。
 
先ほども述べた通り人工知能が発展すると、
「労働者」は働く場所が減り、お金が入ってこなくなります。

 
しかし!!!
「資本家」にはこれまで通りお金が入ってくるんですよ!

 
これが重要なポイントです!!!
 
つまり、
人工知能がガリガリ働いている会社などの資本をたくさん持っている
資本家だけがどんどん裕福になっていくのです。

 
世界の資本家がスーパー善人ばかりで作ったものを無料でみんなに配れば
「人工知能社会バンザーイ、働かなくていいぜー!」ってなるんですが…
まず間違いなくそうはならないですよね。
 
つまり、
経済格差が今までよりもさらに大きくなるんです!
 
だから、
人工知能を持つ資本家が一人勝ちし、
その他大勢が「仕事も金もない」。
そんなヤバイ世界を救うために、
お金を再分配できるベーシックインカムが必要なんです!

 
 

まとめ

 
人工知能の社会に「資本家」という視点を足すと
このままではヤバイんじゃないかというのがよくわかります。
 
人工知能により人々は労働から「解放される」と言う見方もありますが、
先ほども述べた通り簡単に楽観視はできないですね。
 
人工知能社会では経済格差が極めて大きくなる危険性があること。
その経済格差を解消する策としてベーシックインカムがあること。

 
このポイントを押さえておけば一歩深い議論ができると思います!
ぜひ参考にして見てください。
 
なお、参考にした図書はこちらでまとめております!
気になった本があればぜひ読んで見てください!
 
www.inoichan.com


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