いのいち勉強日記

Turingで自動運転の開発をしています。京大でPhDをとりました。Kaggle Grandmasterです。

Oculus Goにポジショントラッキング⁈Antilatencyとは。

昨日驚くような映像がFacebookにながれてきました。
 

6DOF GO with Antilatency tracker

AntlatencyはVRヘッドセットに
ポジショントラッキング機能をつけられるデバイスを開発しました。
先日発売されたばかりのOculus Goにも搭載可能です!


ポジショントラッキングの機能がつくと頭の位置まで認識してくれます。
移動とかも認識してくれるようになるんですよ!
なので、VRコンテンツの幅がめちゃくちゃ広がります!
 
Antilatencyが開発している製品について簡単にまとめます。
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ポジショントラッキングの方法

 
ポジショントラッキングのためにまずヘッドセットに
ALT(Antilatency tracker)という小型のカメラをつけます。
 
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このカメラは地面にセットしたIRバーから出た赤外線を認識して
プレイヤーの位置を正確に認識することができます。
 
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そしてこのIRバーがいけてるんですよね!
 
 

使い勝手の良いIRバー

 

プレースペースを調節できる

 
このIRバーはひつとでも使えます。
 
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さらに、複数のIRバーを組み合わせることで
スペースを調節することもできます!
 
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ALTカメラが1つでもIRバーをとらえていれば
正確に位置を認識してくれるそうです。
 
 

屋外で使える

 
このIRバーはポータブルUSBバッテリーパックから給電されるので
部屋の中だけでなく屋外でも使用することができます。
さらに言うと、太陽光のもとでも使用することができるのです!
 
家に十分なスペースがなかったとしてもこれがあれば
ちょっと公園に行ったりしたらポジショントラッキングのいるゲームができるので
個人でできるVRの幅が大きく広がると思います。
 
 

他にも特徴が盛りだくさん

 
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あといくつか気になったポイント。
 

複数人でプレイできる


1つの領域内で複数人でプレーできるそうです!
 
IRバーは複数のALTカメラの位置を認識できます。
ALTカメラの数だけプレーヤーが増やせるんですね。
 
さらに先ほど示した通り、IRバーでいろんな大きさの
プレースペースできるので、これまたできるVRの幅が広がりそうです。
 
[訂正]
IRバーに認識機能はありません!認識するのはALTカメラです!
複数のALTカメラでIRバーを共有できるということです!
お詫びして訂正いたします。

 

コントローラもポジショントラッキング

 
コントローラーの先にALTカメラをつけることで、
コントローラーの位置もトラッキングすることができます。
 
VR空間の物体を掴んだりとかそんな感じのことができるようになり、
没入感がより増すということです。

 

位置予想機能でスムーズさアップ

 
赤外線を認識する以外にもユーザーの位置を予想する
アルゴリズムを組み込んでいるので、映像にラグが生じにくいそうです。
 

いろんなヘッドセットに使える

 
今回はOculus Goで使えると言うことで紹介しましたが、
これはどのタイプのヘッドセットにも使える互換性があります。
 
ALTを外に出して、データポートに接続すると
どのVRヘッドセットでもポジショントラッキングができるようになります!
 

まとめ

 
このAntilatencyのALTとIRバーを使えば
すごく簡単にポジショントラッキングできるVRを楽しめそうです!
 
手軽さがすごいなと思います!
 
ほとんど荷物もないですし!
IRバーもくるくる巻いて持ち運べるので
ほとんどスペースを取らないと思います。
 
これがあればいろんなことに応用できそうですね!
 
Facebookのやりとりを見ていますと、
この夏には手に入るようになりそうです!

 
これは今後もフォローしとかないといけないですね!
 
出るのが待ち遠しいです。