いのいち勉強日記

Turingで自動運転の開発をしています。京大でPhDをとりました。Kaggle Grandmasterです。

【起業】KDDI創業者、レノバ千本倖生が語る起業家精神

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KDDIやワイモバイルを創業した

現株式会社レノバの千本さんの起業家精神とは?

( 千本倖生とは? → 千本倖生 - Wikipedia

 

講演会「本物の起業家とは」をまとめました!

 

 

なぜ日本には起業家が少ないのか?起業大国アメリカとの違い

 

起業大国であるアメリカではGoogle、Facebok、Uberなどのベンチャーが

世界的に有名な企業にまで成長しています。

 

さらにイスラエル、イギリス、アイスランドなど

他の多くの国でも起業をする風潮が広がってきています。

 

しかし、日本では他国に比べて起業の流れがあまりないと言います。

 

 

大学生の意識の違い

 

千本さんはその原因が大学にあるといいます。

 

まずアメリカの学生は日本の学生に比べて

授業に対する本気度が違います。

アメリカでは大学で学ぶことを「投資」と考えます。

大学生はリターンを得るために死に物狂いで勉強するそうです。

 

そんなアメリカの学生が目指すのが「起業」なのです。

 

千本さんは学生時代アメリカの留学先の寮でルームメートに

「将来は日本に帰って大企業に就職したい」

というと、嘲笑されたと言います。

アメリカの学生にとって一流の進路は「自分で会社を作ること」なのです。

 

既成勢力が強い日本社会

 

また日本では規制の勢力が強いので

新しいことに挑戦しにくいと言います。

日本で新しいことをするとのけ者にされるリスクがあるのです。

しかし、アメリカでは、もちろん既成勢力は反抗してきますが

社会全体として新しいものを受け入れようという雰囲気があるのです。

アメリカではそのようなベンチャーが評価され

5年10年かけて育てていく社会があると言います。

 

 

どのようにKDDIは生まれたか

 

千本さん自身は留学の後帰国して20年は電電公社で勤められたらしいのですが

電電の独占状態に意義を呈して電電と戦うことを決めたそうです。

 

当時、電電は圧倒的な勢力を誇っており

そんな大企業に対抗しようとするものに

投資をしてくれる人はいませんでした。

 

唯一投資してくれたのが稲盛和夫さんだったのです。

稲盛さんはこのような挑戦にリスクを取れる

たった1人の存在だったと言います。

 

稲盛さんのようなリスクを取れる経営者がいなければ

今の千本さんの成功はなかったといいます。

 

 

ベンチャーのつくりの鉄則

 

数々のベンチャーを創業し成長させてきた千本さんが重要視する

ベンチャーを作るときに意識すべきことは何か。

以下がその重要ポイントです。

 

  • 社会の真ん中にゴールを置く
  • お金第一になってはいけない
  • 一旦始めたらやりきる
  • 自分にないものを持っている人を仲間にする
  • 心の支えをもつ

 

千本さんの起業に対する熱い想いがここにはあります。

 

私利私欲でお金を稼ぐことに意識が行きすぎることはだめであり、

社会を変革するような事業を目指すことが大切なのです。

それをとことんそれを続けていくことが重要であり、

「失敗」というのは「やめたとき」に訪れるといいます。

そして、起業をすると大変なことや辛いことは必ずあります。

その時に自分を支えてくれるものが重要だと言います。

「自分が社会を変えている」そういう気持ちが大切なのです。

もしくは宗教的なものでもいいから

とにかく精神的な支えを持つことは必要だと言います。

 

 

起業家に送る3つのメッセージ

 

  1. ベンチャーを作ろうと思うこと

    自分が世界を変えようと思うこと。
    野心を持つことが何より大切。


  2. 世界の流れを見ること

    日本にいるだけではわからないことがいっぱいある。
    できるだけ海外に行って、世界の流暢を見ること。
    インターネットを見ているだけではダメ。
    世界の大きな流れをつかむことが重要。


  3. 周到に周到に準備すること

    思いっきり準備すること。
    自分の考えられる100倍準備すること。
    とにかくできる限りの準備すること。
    そして最後に行動を起こす。
    失敗すればまたやり直せばいい。

まとめ

 

千本さんはすごく信念を持って

起業をされているということがわかりました。

 

どれだけ歳を取ってもアントレプレナーであり

社会のために起業を続けるエネルギーに感服しました。

 

この精神は起業をする人に限らず

多くの人に響くのではないでしょうか。